今回はまどソフトのハミダシクリエイティブ Re:Re:callをプレイしました。
アニメ化もされた人気シリーズハミクリのFDですね。

当ブログではまだ無印版しかレビュー記事を書いていないのですが、凸もしっかりプレイしています。それくらい好きなシリーズです。
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軽快なテンポの会話や、可愛いキャラが盛りだくさんなのが魅力だと思っています。
しかし、だからといって全てのキャラの魅力を引き出せていたかというとそうではなく、今作のヒロインである聖 莉々子さんは出番はあったもののあまり掘り下げられていませんでした(というか凸で天梨と共にヒロイン追加だと思ってたよ……)。
一体、どんな感じでその可愛さを引き出してくれるのか気になったので今回も買いました。
それでは下記に感想です。
ハミダシクリエイティブ Re:Re:callのレビュー
※なるべくネタバレなしで書いていきます。
あらすじ
くじ引きで生徒会長に任命された「和泉智宏」は、
初めこそ安心安全を心がけ無難に業務を行っていたものの、
いつの間にやら人並みの責任感を覚えはじめたばかりか、
他の役員と休日に出かけるほど活動的になっていく。ある日、個人サークルのスタッフとして同人誌即売会に参加させられた智宏は、
本を販売し終えて、飲みものを買いに席を離れる。
その途中、ふとした気の迷いで足を踏みいれた一次創作のスペースに、
いるはずのない人物の姿を目撃して……?これは本編から「ハミダシ」た、正ヒロインではない女の子の物語。
キャラ感想
令和の女子御三家と呼ばれる「百合ヶ峰学園」へ通い、
同学園の生徒会長を務める才女。
智宏率いる千玉学園生徒会の敵。ラスボス。智宏をして「悪役令嬢」と言わしめるも、
特に悪いことはしていない。よく言えばリーダシップのある、
悪く言えばゴーイングマイウェイな性格で、
基本的に他人を自分の賛同者かそれ以外かで分けるタイプ。
そのせいで友だちが少ない。そんな彼女も人には言えない趣味を抱えている様子だが、
そちらの界隈でも友だちは少ないみたいで……?
今までだとどうしても敵キャラ的な扱いだったせいか、あまりいい印象がなかったキャラでした。同調圧力の鬼だったしね。
本作でその辺りが変わるのかなと思ったんですが、最後まで完全には改善してなかったですね。
しかし、なんとか変わっていきそうな感じ、変えていこうとする感じが伝わってくるのはいいですね。
大体、こういうのって主人公の出会いによって改善されるのが常ですが、逆にそこを残したままなのがいいなと思いました。
漫画を通した主人公との交流や、地元愛に溢れているところなど、キャラを崩さずにその可愛さを表現されていたと思います。
エロシーンでの乱れっぷりは中々のものでしたね~。
最終的にはいいヒロインだなと思いましたね。
聖 莉々子√

タイトル通りハミダシた感じのシナリオ。
本来だったら近づかないであろう二人が、ちょっとした違う行動によって近づいちゃった感じですね。
無印のシナリオを基調としていたので、「どんな感じだっけ?」となりそうでしたが、ムービーを間に入れてあらすじを解説してくれたおかげで、やり直さなくてもどんな内容だったか思い出せるのはいい配慮ですね。
ただの説明だけでなく、ユーザーを楽しませてくれるような台本なのもGOOD。
主人公が自分一人で勝手に色々やってしまって少し険悪な感じになるのは色々と思い出してお腹痛くなったよ……ただ、主人公は根本的な問題を解決したに等しいので胴上げしてもいいくらいなんだけどね。
まあ、だからといって全てが上手くいくと限らないのが難しい所なのですが。
漫画を通して二人の仲が深まっていく過程は丁寧に描かれていたと思います。急速に縮まっていく二人の関係にニヤニヤが止まりませんでしたね。
こういうずっと上にいるような感じのお嬢様が揶揄われて困惑するというか、恥ずかしがるというシチュエーションは大好きなんですよね~。
告白シーンのCGもベタですが好きですね。主人公、男を見せたじゃないか。
たださ……なに中〇ししとるん?
そこからのバイク便の流れは滅茶苦茶笑いましたが、もう少し考えようやと思ってしまいましたね。
と、そんな感じで聖 莉々子の可愛さが前面に出た作品ですが、彼女の友人でありヒロインでもあった三浦大根先輩もかなり目立っています。

個人的に無印時点だと全く好きになれなかったヒロインではあったんですが、かなりいい味を出していましたね。
彼女なしではここまで上手い具合に二人がくっつくこともなかったんじゃないかと思います。
大きな波のあるシナリオではありませんでしたが、この魅力的な世界に浸れる高クオリティのFDだと思いましたね。
まとめ
評価:78点
全体的に不快なキャラが出てくることもなく、純粋にキャラの可愛さを楽しめるFDでした。
欲を言えばもっとボリュームが欲しかったかな~という感じ。
それでも十分に楽しい時間を過ごせたので良かったです。

タイトルのつけ方も逸脱で、地の分にでてくる「ありりり」といったこの作品でしか使えないような文章も面白かった……