今回プレイしたのは「見上げてごらん、夜空の星を」です。
タイトルから見上げてごらん夜の星を思い浮かべた人が私以外にもいるはず。
学生時代にPSvitaで「この大空に、翼をひろげて」をプレイしたのですが、とてもいい作品だった記憶があります。
本作は制作陣が殆ど同じということで、期待してプレイしたのですが、惜しい所が結構あるけど良作といった感じでした。
それでは下記に感想です。
【レビュー】「見上げてごらん、夜空の星を」- PULLTOP【感想】
あらすじ
『この列車は、宙をゆく銀河鉄道天文台!太陽系を征服しても、我ら三人の旅はまだまだ終わらない』
どこへでも行けるって思ってた。
宇宙の謎を全て解き明かすことだって、
手を伸ばせば、あの星を掴むことだってできる、
そう思ってた――子供の頃、幼なじみたちと毎晩のように星を観ていた宙見 暁斗。
天体望遠鏡の先に浮かぶ無数の光に、胸を躍らせていた。
それはまるで、銀河を旅するような日々だった。だがしかし、成長した暁斗は『星を観ない天文部員』と呼ばれるようになっていた。
やめてしまったのだ、夜空を見上げることを。そんな彼のもとへ、『むつらぼしの会』への参加要請がくる。
暁斗は、断るべく会いに行くが、そこで思いがけない再会をする。
どこか遠くへ引っ越していったはずの幼なじみ、帚星 ひかりがいたのだ。いつも傍にいてくれた、もう一人の幼なじみ、天ノ川 沙夜。
むつらぼしの会復活を望む他校の先輩、白鳥 織姫。
そして、暁斗を慕う後輩の日下部 ころな。別れと再会、新しい出逢いを経て、再び夜空を見上げるようになった暁斗は、取り戻していく。
もう二度と戻らないと思っていた、大切な想いの数々を。そして知っていく。
未だ出逢ったことのなかった、特別な夜を。「さあ、銀河の謎を解き明かすべく、次なる目的地へ向かおう!」
仲間たちと宙を見上げ、星々を巡りゆく青春の日々が、また始まる。
攻略順
攻略順は織姫→ころな→沙夜→ひかりでした。
多分、推奨攻略順もこれだと思います。
ルート感想
共通√

評価:65点。
幼馴染ゲー、青春ゲーの両方を楽しめる共通ルートだったと思います。
皆で協力して一つの目標の達成を目指して励む……いいじゃないですか、やっぱり。
登場してくる人物も不快な人がいなかったのでよかったですね。
ただ、ちょっと主人公はあまり好きになれない感じでした。
そもそもの境遇が重たすぎるよ、エロゲ主人公にはありがちだけど。そのせいかわかりませんが、青春の爽やかさとか、幼馴染の暖かな感じが欠けちゃったような気がします。
あと、いくらなんでも天文部の活動を殆ど放棄して学校に寝泊まりは非常識すぎる。
抱えているトラウマに関してもあまり共感はできなかったかな……。
過去と現在が行き交う構成も相まって、途中で進めるのを止めちゃいましたね……まあ、個別ルートに入ってからはどんどん読み進めてしまいましたが。
白鳥 織姫√

評価:60点
お嬢様キャラではありますが、無邪気な面が結構目立っていた印象。
ちょっと自分勝手な面もありますが、可愛かったとは思います。
Hなことについても両親に相談するヒロインは他に見たことがなかったよ。
プラネタリウムを作る過程は良かったけど、その後の消化試合がちょっとつまらなかったかな。
そんな感じでシナリオの印象はあまり残らなかったですね。
日下部 ころな√

評価:65点
一応幼馴染枠なんだけど、何故か過去のエピソードが殆ど出てこない幼馴染ヒロイン。
年下であり、母親も厳しくて輪の中に入れなかったというのはわかるんですが、主人公のことを幼い頃から慕っているわけですし、もうちょっと過去のエピソードとか出てきても良かった気がする。
最初OP等で見た印象はもうちょっと大人びた感じかなと思ったんですが、全く逆の活発な女の子でしたね。
個人的には結構好きなタイプのヒロインでした。
ただ、沙夜との確執に関しては「?」でしたね。らしいといえばらしいんですが。
一応、自分のやりたいことを見つけた形ではあるのですが、やっていることが地味すぎて「面白いのかそれ?」となりました。いや、奥深いんでしょうけども。
天ノ川 沙夜√

評価:70点
オッドアイの通い妻系幼馴染ヒロイン。
やっぱりこういう一途な幼馴染は強いよね。人気投票ぶっちぎり一位も納得よ。
作中では小さい扱いされていますが154㎝と意外と身長があります。子犬みたいに主人公の後を押し掛ける感じで可愛かったですね。
もっとひかりと三角関係でやりあうのかと思ったら、結構簡単にお付き合いしましたね。
一年待ったのは……? とちょっと拍子抜けした部分はありました。
シナリオはもうちょっとやりようがあったんじゃないかなと思います。
家出騒動だとか、大切なものを落としてしまったとか、せっかく可愛いキャラなのに面倒臭さとかが前面に出ちゃって可愛さが削がれちゃった気がします。
ただ、彼女が幼い頃から大切にしてきたものが最後の結果に繋がった展開は良かったかなと思います。
可愛いヒロインだったので、もう少しシナリオが来て欲しかったな~。
箒星 ひかり√

評価:75点
再開系元気いっぱい幼馴染ヒロイン。
ちんちくりんだったのに再開したら滅茶苦茶成長しているのがエロいよね。
沙夜との三角関係がそれなりにフィーチャーされていますが、互いに譲りあうような感じではあるのでそこまでギスギスはしてなかったですね。主人公も蚊帳の外って感じですし。
沙夜√と同じくプロジェクトスターライトを中心に置いたシナリオなんですが、現代らしくネットを活用したりと規模が大きくなっています。
そういった展開は個人的には嫌いではないのですが、パレードとかはやりすぎかな。
なんというか、規模が広がりすぎて部活動の範疇を逸脱して、学生らしさ青春らしさが薄くなった気がします。
ただ、最後の三人での自転車のシーンはよかったですね。演出もよかったです。
夜空もとても綺麗でしたし、いい終わり方だったんじゃないかなと思います。
イラスト・音楽

イラストはどのキャラも可愛いんですが、複数原画の影響かクオリティに大分ばらつきがあります。
背景は天文を主軸としているだけあって綺麗でよかったですね。
音楽はやはりOPのWinter Diamondが名曲。ひかり√で流れたときは鳥肌が立ちましたね。
まとめ
評価:70点
上でも書いた通り、惜しい所が結構あるけど良作といった感じの作品で、期待は超えてこなかったかなという感じです。
キャラゲー寄りだと思います。沙夜が可愛かったです。
個人的には沙夜→ひかりだけでもいいかなという感じ。
天文に関する知識がふんだんに出てくるので、星が好きな人にはとても刺さる作品だと思います。
プレイしたことのない方はプレイしてみてください。
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