ゆずソフトのゲームやりたいな~と思って探していたら、「Game 遊び放題 プラス」に「天神乱漫 LUCKY or UNLUCKY!?」があったので、今回はプレイしてみました。
タイトルは天真爛漫をもじったもので、ゆずソフトはこういうのが上手い印象がありますね。素直に感心しちゃう。
2009年の作品で、本作でゆずソフトが有名になったという認識で合っていると思うんですが、某妹さんは今でもその可愛さが語られているのを見かけます。
私もその存在は知っていたんですが、実際にプレイしたことはなかったので、どんなキャラなのかは知らなかったんですよね。
天神乱漫 LUCKY or UNLUCKY!?のレビュー・感想
あらすじ
主人公・千歳春樹の日常は至って平穏なものであった。
携帯落とせば水の中
無くした財布は数知れず
自転車漕いでりゃ事故に遭い、街を歩けば絡まれる………たとえ他の人からすれば不幸と呼べるようなことだったとしても、この程度のことはトラブルのうちに入らないのが、彼にとって『普通』の日常である。
そんな、尽きない厄介事と折り合いをつけ、平和(?)に暮らす春樹の元に『ソレ』は訪れた。ある日、突然届けられた宅配便。
宛名もない、差出人も書かれていない『生物』というシールだけが貼られた荷物。
いかにトラブルまみれの日常を過ごす春樹であっても、それは予想できるような中身ではなかった。
まさか『女の子』が配達されてくるだなんて……。これこそが、春樹が手にした『新たなる不幸』…………ではなく『初めての幸運』であり、波乱の幕開けであった。
春樹の不幸を拭うために来た!と言う少女は自らを『神様』と名乗り、彼をトラブルから守る名目のもと家に居座ることになるのだが……。
彼女の行動が新たな問題を引き起こし、小さなトラブルはいつの間にか周りの人間も巻き込んだ大騒動に!そんなハチャメチャな毎日の中で、春樹が手にした『幸運』は一体何をもたらすのか?
神様と名乗る少女の目的は?
春樹に付きまとう不幸は消えるのか?答えはそう、これから始まる騒乱の日々の中に!
不幸体質系主人公は昔の作品でよく見かけるような気がします。今の作品は逆に最初から主人公が強いパターンが多い気がしますし、そういった流行りの違いも面白いですね。
タイトル通り神が登場してドタバタ劇を繰り広げるような感じ。本当にタイトルが逸脱ですね~。
キャラ・ルート感想
共通ルート

大分前にやったのでうろ覚えな部分はあるんですが、比較的オーソドックスなキャラゲー的な内容。コメディ寄りで、キャラの可愛さを紹介していくような感じ。
少し不思議要素を絡めた日常シーンが中心なので仕方のないことなのですが、少し退屈な部分はあります。ですが、それはキャラゲーもとい萌えゲーの宿命で仕方のないことではあると思います。
ですが、本作では「不幸を拭う」という目的があるにも関わらず、その解決へと向かう感じがあまりないので、プレイしていてもどかしいというか、浮いている感じがします。
あと、結構主人公が責められるシーンがあるけど……そこまで主人公悪くなくない? その辺りのずれもあったかなと。
ただ、いいシーンはいくつかあって、特に佐奈の誕生日辺りは好きですね。

竜胆 ルリ√

一番最初に入ったルートは竜胆 ルリ。いつの間にか共通ルートが終わってルートに入っててびっくり。
見た目の幼さや獣耳から伺える通り、野性的で本当に動物みたいなキャラクター。なので、あまり人間らしさはなくて、そこまで惹かれなかったですね……あまり人気がないのにも頷けるキャラではありました。
多少、進んでいく中で人間らしさを得ていくんですが、それでも残る可愛さは小動物的なものなので、攻略キャラとして見るのはかなり厳しい部分がありましたね。
シナリオは本作の中ではいい方だったと思います。「天罰」とルリの過去を絡めた内容で、意外にも話の根幹に触れる感じ。主人公がルリの過去に関わる人物に嫉妬する描写があるんですが、私も主人公と同じ勘違いをしていたよ……意外と気づかないものだね。
山吹 葵

幼馴染キャラ。なんだけど、全然印象に残ってない……そこまで個性があるわけではないというか、わかりやすい萌えポイント的なものが見当たらない感じのキャラだと個人的には思いました。
ですが、身近すぎる関係から異性と意識し始めてしまう流れはじれったくていいですね。付き合ってからのバカップルぷりもいい。
なんだけど、そこまで刺さらないキャラではありました。シナリオも意外な方向へと向かって予想はしにくいんですが、やはり刺さりはしなかったな……
卯花之佐久夜姫

神様ということでまあ、メインヒロインにあたるのでしょうか。
上位の存在というのもあって、主人公を小馬鹿にするような感じは結構好きでしたね。最初はサバサバしているキャラだと思っていたんですが、嫉妬深いのもギャップがあっていい。古風な口調も性癖ではないけど可愛い。
シナリオは他の神様ヒロインよろしく、段々と人間の下へ降りてくるような感じ。文化祭を中心とし、主人公を通して人間を知っていく流れは王道ながらもやはりいい。
ただ、途中のクレーマーはただただ不快。あまりにも酷い。ルートの萌えを相殺するくらいにいらない要素でしたね。なんというか、キャラゲーにはこういった酷すぎる悪役が時々出てくるのが好きじゃない。勿論、いないゲームもあるんですけどね。
千歳 佐奈

主人公の義理の妹。ただ、両親の再婚で~というパターンではなく、一人だった彼女を主人公の家が引き取ったような形。この子も一応作品のコンセプトに沿うヒロインではあったわけですね。
最初から主人公への好感度はマックス。所謂ブラコンという奴。勝手に勘違いしてとんでもないことを口走る暴走癖が可愛いですね。キャラデザも好き。最初頭につけている奴の名前がわからなかったんですが、カチューシャなんですね……。
シナリオも本作の中では一番良かったかな。主人公が佐奈を見つけ出すシーンなんかもありふれたシーンではあるんですが、プレイしていてジーンと来てしまいますね。
エピローグで幸せそうな家庭を築いているのもいい。キャラもシナリオも一番好きなルートでしたね。
絵
イラストは本当にクオリティが高い。絵師は二人だけど、絵柄に違いがないので違和感を覚えることは殆どなし。
美しいとか、見とれるといった類のイラストではありませんが、キャラの可愛さをより引き出してくれていると思います。
大きな崩れもなく、安定していていいですね~。

音楽
BGMは特に印象に残っていないです。
ただ、OPは滅茶苦茶印象に残る。所謂電波ソングという奴ですが、OPの変なダンスも相まって頭に残りますね。
EDもあまり印象には残ってないですね。
まとめ
好き度:65点/100点
今のゆずソフトの作品と比べると、キャラゲーという意味では変わらないんですが、キャラの可愛さの描写や、砂糖を吐きそうなくらいのイチャイチャっぷりは今の方が濃いと思いました。結構、プレイしていて淡泊だなと思うことが多かったですね。
それでも巷で言われている通り、千歳 佐奈の存在はかなりこの作品の魅力に寄与していて、それだけでプレイして良かったなと思えましたね。
クオリティは今のゆずソフトの作品の方が高いとは思いますが、可愛い妹キャラを求めているのなら遊ぶゲームを選ぶ際に一考の余地がある作品だと思いましたね。
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